第7巻

シャトー・ラトゥール 1986

シャトー・ラトゥール 1986

ボルドーの雄、時を越えて

静寂の中に時を重ねた深さがある。

国
フランス
地域
ボルドー
葡萄
カベルネ・ソーヴィニヨン、メルローほか
年代
1986年
生産者
シャトー・ラトゥール
登場シーン
雫が一青からもらった、凡庸な出来の赤ワイン。
酸味タンニンボディ果実味余韻複雑さ82/ 100

総合 82 / 100

テイスティングノート

シャトー・ラトゥールは、ボルドー地方ポイヤックの名門ワインなんだよ。カベルネ・ソーヴィニヨンを主体に、メルローなどのブレンドで造られていて、しっかりとした骨格と長期熟成が特徴なんだ。この1986年のヴィンテージを開けてみると、40年近い時を経てなお、力強さと優雅さを併せ持つワインの魅力を感じられるはずだよ。

『神の雫』の第7巻で雫が一青からもらったこのワイン、凡庸な出来の赤ワインとされて登場するけど、実際にグラスを傾けてみると、その奥深さに驚かされる。思わず、これが本当に“凡庸”なのかと疑問に思ってしまうほどだ。

グラスに注いでみて、まず目に飛び込んでくるのは深みのあるガーネット色。熟成が進んで、縁にはオレンジがかった色合いが見えて、時の流れを感じるよ。香りは開くとカシスやブラックベリーの濃厚な果実感が広がるけど、そこにトリュフやシガーボックスのニュアンスが加わってきて、何層にも重なった複雑さがあるんだ。

口に含むと、絹のように滑らかなタンニンが優しく包み込んでくれる。酸味は力強く、ワイン全体を引き締めているよ。余韻も長く続いて、飲み終わった後もその香りと味わいがずっと残る。これを飲むと、シャトー・ラトゥールがなぜ特別なのかということが、心から分かると思うよ。