第26巻
クリュッグ クロ・デュ・メニル 1990

一杯の中に宿る優雅なシルク
貴婦人のように、夜に現れる存在感。
- 国
- フランス
- 地域
- シャンパーニュ
- 葡萄
- シャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエ
- 年代
- 1990年
- 生産者
- クリュッグ
- 登場シーン
- ロベールが豊多香を思い出しながら飲んだワイン。夜も深き頃に現れた、ため息が出るような貴婦人。絹のように滑らかな泡の向こう側に滲む複雑極まりないミネラルは、金糸を鏤めた極上のシルク。高貴なドレスを品よくふわりと纏っていて、たおやかでしなやかで、それでいてワルツを踊り出すと男性的な力強いステップを見せるワイン。
総合 68 / 100
テイスティングノート
クリュッグのクロ・デュ・メニルってさ、特別なんだよ。これ、シャンパーニュ地方でシャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエのブレンドから作られてるんだけど、中でも1990年ヴィンテージは、時間が経っても色あせない名品なんだ。クリュッグのシャンパーニュは、その力強さとエレガントさで知られていて、このクロ・デュ・メニルもその例に漏れないんだ。
第26巻でロベールが豊多香を思い出しながら飲んだシーンが印象的でね。夜が深まってくると、このシャンパーニュがまるで貴婦人のような存在感を放つんだ。泡が絹のように滑らかで、その向こう側には複雑なミネラル感があってさ、まるで金糸を織り込んだシルクみたい。高貴なドレスを纏ったような、そんなワインなんだよ。
まずグラスに注いでみると、淡いゴールドの色合いが美しい。香りを嗅ぐと、熟したリンゴや洋ナシの香りがふわっと広がるんだ。その後に感じるのはトーストやナッツのニュアンスで、熟成感が見事に漂ってくるよ。口に含むと、まず繊細な泡が広がって、すぐに豊かな果実味と生き生きとした酸味が調和してくる。酸味がすっきりとしていて、全体にエレガントな印象を与えてくれるんだ。
余韻も見逃せないよ。長く続くミネラル感が後を引いて、飲むたびに新たな発見があるような、そんな複雑さを持ってる。もし手に入るなら、ぜひ試してみてほしい一品だよ。