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シャンボール・ミュジニー・レ・ザムルーズ

シャンボール・ミュジニー・レ・ザムルーズ

ジョルジュ・ルーミエが紡ぐ、物語に刻まれた一口

第6巻 #51

フランス
地域
ブルゴーニュ
葡萄
ピノ・ノワール100%
年代
2001年
生産者
ジョルジュ・ルーミエ
登場巻
第6巻 #51
666677酸味タンニンボディ果実味余韻複雑さ63/ 100

総合 63 / 100

神咲豊多香の手紙

私は原生林に覆われた深い森の中を彷徨っている 苔生した木々から湿り気を帯びた生命の香りが漂う中 癒しを求めて森の奥を目指して歩く ふと目の奥に差し込む 一条の光に私は気づく 森の中にあるはずのない花や赤い果実の香り 胸に手を当て逸る心を抑えながら歩みを進める 不意に森が開け奇跡のように湧き出した澄みきった小さな泉 砂漠の中のオアシスのように 忽然と姿を現す癒しの水辺 天上からの光を受けて 水面は無数の宝石さながらに煌めいている 私はその美しさに吸い寄せられ そっと泉に近づく 瞬間さざ波をひきつれて 駆け抜けてくる風が 甘い花と野生の赤い果実の香りを鼻腔に届けにくる 森の奥であることを忘れさせてくれる香りのハーモニー 私は軽い目眩を覚え にわかに潤いが恋しくなる 上質なクリスタルのように澄み切った光に手を浸し そっと上澄みを口に運ぶ なんという甘さ なんという気高さ 自然の恵みがもたらしたこの豊かさは 人の手の及ばぬこの処女地にこそふさわしい おお見よ あの絡み合うふたつの菫色の蝶たちを! この小さな泉は お前たちの聖地なのかもしれない

聞いとけ。グラスを傾けた瞬間、これはただの赤じゃないと鼻が先に吠える。酸と果実が押し合い、タンニンが背骨になって、余韻がなかなか帰ってこない。シャンボール・ミュジニー・レ・ザムルーズ(2001)——飲んだら誰かに話したくなる、そういう熱量の一本だ。